院長からのメッセージ

近年、歯科臨床における機器や材料の発展には目を見張るものがあります。
我々はインプラント治療や歯周組織再生治療など、喪失した歯あるいは喪失しつつある歯を機能的に回復するための様々なオプションを手にしました。特にインプラント治療における進歩は目覚ましく、長期的な機能、審美性が得られるようにシステムが高度化されています。
しかし予知性の高い選択肢であるにも関わらず、トラブルが多発していると報じられ、治療を躊躇してしまう方もいらっしゃるようです。その多くは、一時的に機能・審美の回復が得られても、永続性という観点が欠如しているためにもたらされた結果だと思われます。この原因は総合診断に基づく治療が実践されていないからではないでしょうか。
当院では保険診療、自由診療を問わず、“global standard for dental treatment”をテーマに、患者様が満足できる質の高い医療を提供したいと考えています。それにはまず、十分なカウンセリングと情報提供に基づいた、皆様との信頼関係の構築から始まります。そして治療を希望されている部位だけでなく、必要と思われる箇所を検査し、総合診断に基づいた治療で口腔内をリセットして頂きたいのです。
一つ一つ、精度の高い治療を積み上げるための通院期間と、治療後の口腔環境維持のために、定期的なメインテナンスに通って頂くことは皆様にご負担をお願いすることになります。しかしそうやって通って頂く努力が決して無駄にならないように、ずっと長くお付き合いできるよう責任を持って取り組んでまいります。